省エネ
ZEHのポイント1:省エネ設備を設ける
ZEH(ネット・ゼロエネルギーハウス)の条件のひとつが、高機能な省エネ設備を設けた住まいであること。電力などの消費エネルギーをできるだけ減らすために、エネルギー効率のよい設備を採用することがポイントとなります。
具体的には、「エコキュート」などに代表される高効率給湯器、LED照明のほか、断熱材も重要なポイントに。また、消費エネルギーがリアルタイムで確認できるHEMS(ヘムス)といったシステムも省エネ効果に貢献してくれます。
ZEHにおける省エネの基準「UA値」とは
単に省エネ設備を取り付けて電気代を削減できれば、ZEHの基準を満たすというわけではありません。ZEHには「基準」が設定されています。では、何がどうなればZEHの基準を満たすのでしょうか。その一つとして「強化外皮基準」というものがあります。
外皮とは、建物の外と触れている部分のこと。屋根や外壁、玄関ドア、窓、床など、室内の熱が外に逃げ出す部分を指します。ここから逃げる単位時間あたりの熱量を、外皮の面積で割って示した数値が「UA値(外皮平均熱貫流率)」です。
早い話、断熱性能がどれだけ高いかを数値化して、それが基準内にあればZEHということになります。UA値は地域によっても異なり、一例として経済産業省のロードマップで定められている基準値では、札幌では0.4以下、盛岡は0.5以下、仙台以南は0.6以下となっています(一般的な高断熱住宅のUA値は0.8~1.0といわれています)。
省エネ効果の高い設備例
高効率給湯器
「エコキュート」「エコワン」「エネファーム」など、お湯を効率的につくる給湯器を使用することで、省エネ効果が期待できます。
エコ換気システム
高機能な24時間換気システム。夏は室内全体を涼しく、冬は暖かくすることでエアコンの稼働時間を減らし、省エネに貢献します。
断熱材
壁には断熱効果の高い商品を使うことで、熱を外に逃げにくくするなど外気の影響を低減させます。
LED照明
LEDの照明は、消費電力が少なく低発熱。寿命が長いといったメリットもあります。
HEMS(ヘムス)
太陽光発電の発電量や、現在消費している電力量をリアルタイムで「見える化」するシステムです。